激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
今日が誕生日なんて話は一切出ていなかった。
それなのに、こんな風に何も言わずに祝ってもらえるなんて思いもしなかった。
「もしかして、誕生日って知っていたから、服も買ってくれたりしたんですか?」
「いや、そういうわけではない」
きっぱりと即答した透哉さんが、じっと私の目を見つめてくる。
どこか真剣な目をしていて、どきりと鼓動が音を立てた。
「今日は、京香に話したいことがある」
「え……?」
透哉さんの改まった様子に、音を立てた心臓が何かを予感したように震える。
もしかして……。
「偽装婚約者の関係を、今日をもって終了にしたい」
まさか──そう思った通りの言葉に瞬きを忘れる。
予感通りの話の展開に透哉さんの目を見つめたまま固まった。