激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
出て行く準備も整い、最後にダイニングテーブルへと向かう。
手には、もらってから仕舞っておいたリングケース。最後にそっと上部を開けてみる。
中には、透哉さんが贈ってくれたエタニティリングがもらったときと変わらぬ輝きを放って納まっていた。
もう私にはこれを身につける資格はない。
もしかしたら、初めからそんな資格なんてなかったのかもしれない。
そんなことをふと思うと、胸がぎゅっと握り潰されるように痛んだ。
ここで透哉さんと過ごした日々が次々と頭の中に蘇る。
それから逃げるようにリングケースをダイニングテーブルに置き、一緒に【お世話になりました】と書いたメモを並べる。
そのまま振り返らず荷物を抱えて玄関を出ていった。