激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
こうしているうちにも、お腹の中の子は着実に育っている。
新しい生活の拠点を確保しなくてはならないこと。お腹の中の子を、ひとりで無事に産み育てること。
これまで何とかなると気合いを入れて自分を励ましてきたけれど、今になって不安なことばかりで押し潰されてしまいそうになる。
でも、弱音を吐いている暇なんかない。私は強くならなくてはいけなくて──。
「京香っ──」
静かな公園に響いた声にハッと顔を上げる。
振り向くともう一度確認するように「京香」と名前を呼ばれ、透哉さんがこちらに駆けてくる姿が目に飛び込んできた。
あっという間にすぐ目の前まできた透哉さんは、スーツ姿なのも気にせず地面に膝をつきベンチに座る私と視線を合わせる。
肩を掴まれて息が止まりかけた。