激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
勘違いとは、どういうことなんだろう。
縁談が進むなど有り得ないなんて、それならあのときのことはどう説明するのだろう。
腕を引かれたまま無言でマンションの部屋までたどり着き、リビングに入ってやっと透哉さんの手が離れていく。
ダイニングテーブルには、私が置いて出ていったリングケースと置手紙がそのまま残されていた。
「確かに先日、大神田さん親子にお会いした。俺から会っていただきたいと申し出た。でもそれは、縁談を進めたいと、そんな申し出をするためではない」
坦々と語り始めた透哉さんの声に黙って聞き入る。
心拍は速さを保ったまま不安そうにずっと高鳴り続けている。
「今回の縁談は正式にお断りしたいと、謝罪を含めてお会いした」