激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「っ、んっ……ふ──」


 久しぶりの感覚に体の芯がきゅんと震える。

 無意識のうちに彼の腕に添えている指先に力が入り、スーツの生地をきゅっと摘まんでいた。


「京香……抱きたい」


 口づけを終え、耳元で吐息混じりの低い声が囁くように強請る。

 耳朶に口づけ、悪戯な唇が首筋を這う感覚にびくっと肩を揺らしたと同時、ハッと自分の状況に気がついた。


「あのっ、待ってください」



 目の前の胸に手を置き、透哉さんを静止する。

 体を離した彼の目の奥には熱が灯っていて、急かすように「どうした」という声に思わずドキリとしてしまった。

 今の私の体を、透哉さんは知らない。

 このまま知らせずに離れるつもりだったけれど、でも……。


「私……」


 近距離でじっと目の奥を見つめてくる透哉さんに、しっかりと視線を合わせる。

 どんな返事が返ってくるかはわからない。期待と不安を胸に、意を決して口を開いた。


「お腹に、赤ちゃんがいるんです」

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