激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「そう。それが厄介でさ……。でも、そんなまだ会って一、二度の人といきなり同じところに住むなんて、考えられないでしょ」
そんな話をしながら、さっきの返信後の返事を気がかりに思う。
いきなりお店まで迎えにこられても困る。
「それは、確かに難しいかも。どんな人なのかもわからないのにって感じだよね」
「そうでしょ。そう言ったら、『それなら知ればいいということだな』とか言われて、それで、一度改めて食事でもって話になってね。それで、その都合を訊かれるメッセージが届いてたんだよ、さっき」
そこまで話を聞いた菜々恵は、目線を上に向け小首を傾げる。
「え、でも待って。そもそも、その相手の人はなんで婚約者のフリをしてほしいって言ってるの?」
「ああ、なんか仕事の関係とかで言い寄ってくる女子たちに諦めさせるための、要は魔除けみたいな? そういう事情みたい」
「えー! てことは、相当素敵な男性ってことでしょ? 女子たちが放っておけないくらい」
そう言った菜々恵は続けて「弁護士さんだし、ハイスペックだもんね」なんて付け足した。
確かに、顔面偏差値の高さは物凄いと思う。スタイルも良いし、自分の良さをわかっているオシャレな雰囲気も持ち合わせている人だ。
スペックも合わせて、女性が寄ってくるのはよくわかるけど……。