赤い衝撃

もう一つは、父親と母親と一緒に

サバイバルゲームをしている。

砂漠のような、野原のような所で

父親だけがライフルを持っていた。

私と母親も逃げ惑い傷だらけだった。

遠くで爆発音が響き、砂山に身を伏せた。

同時にライフルの音が近くなり

「走れっ!」

父親の叫び声が耳を掠めた。

母親が、私の手首をちぎれる程の力で掴み

立ち上がる。

「走るよ!」

母親と目を合わせて頷き

遠くの小屋を目指して全速力で走った。

もう直ぐだ、安心感が心を支配し

後ろを振り返った時

私は零れ落ちそうな程に目を大きくして

その一点に集中する。

父親が胸に銃弾を浴び倒れ込んでいる

様だった。

「お父さんが・・・」

たぶん、口に出していると思う。

そこで目が覚めるのもいつもの事。

砂漠色の夢。

こっちの方が頻度は高かった。

どちらも意味不明で

大人になってからは見なくなった。

どうして急に?・・・

ブルブルと頭を振り、記憶を消した。



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