王様に逆らった時【完】
「そりゃ、毎日一緒に登校して、服装も縛ってたら分かるだろ。」
「だからってどうして、みんな分かるの?」
不思議に思って、想ちゃんの胸から顔を離してその綺麗な顔を見上げる。
ドキドキと鳴りあう音はどっちの音なのかわからない。
「…さくらのこと独り占めしたいんだよ。他のやつなんて見てほしくないし、他のやつに見られてほしくもない。」
目を見てゆっくりと話す想ちゃんに釘付けになる。
…こんなに甘い言葉、クラクラして今にも倒れてしまいそう。
こんな想ちゃん初めて、戸惑う。
「そ、想ちゃん?どうしちゃったの。…いつも違いすぎて…」
これ以上抱きしめられたら倒れてしまいそう。
学校にいるのに、まるで二人だけの世界。
「両思いだって分かったから、もう手加減しない。…さくらのこと絶対離さないから。」
愛おしそうな目で見つめてくる想ちゃん。