子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
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いつものランチどき。
天気もいいので、仲のいい総務の水咲先輩とふたりで公園に来た。
「はい、どうぞ。夕べの残り物だけどたくさんあるからあげる」
「わーい ありがとうございまーす」
水咲先輩は去年結婚したばかりの新婚さんで、食事が偏りがちな私の為に、ときどきこうしておかずを持ってきてくれる。
今日のおかずは鶏のひき肉の餡がかかったカボチャの煮物だ。
「うちの旦那さん、カボチャの煮物苦手なんだって」
「ええ、こんなにおいしいのに残念ですね。あ、そういえば先輩。竜神さんは甘く味付けされた人参が嫌いなんですって」
昨日も花形にカットされた人参を残していた。
「へえ。なんとなくわかる。たぶん酒豪だね」
「確かに強そう」
あはは、と水咲先輩は花が開いたように笑う。
その笑顔を見るだけで気持ちが前向きになる。綺麗で優しくて、私は水咲先輩が大好だ。