俺様御曹司の契約妻になったら溺愛過剰で身ごもりました
「あ。今、ちょっと笑った? うんうん、なんとなく日菜子ちゃんのキャラがつかめてきたかも」

 南はしたり顔でうなずく。

「――日菜子ちゃん?」
「うん、そう呼んだらダメ? 数少ない女子同士、仲良くしたいし」
「別にダメということは……」

(じゃなくて! もっと素直に!)

 勇気を出して、言い直す。

「うれしいです、仲良くしてもらえたら」
「よかった! わたしのことも南って呼んでね」

 笑顔を交わし、少し打ち解けた空気になる。

 秋野菜のクリームパスタはとても好みの味つけだったし、南の食べているオムライスもふわトロでおいしそうだ。普段、男性の同僚とランチをしているせいか南は食べるのが早い。日菜子も慌ててフォークを口に運ぶ。

「あ、そうそう。中野さんが日菜子ちゃん歓迎の飲み会どうする?って言ってた。お酒嫌いなら無理にとは言わないけど、どうかな?」
「お酒、強くはないですが……ありがたく参加させてもらいます」
「了解! うちの会社、なぜか体育会系が多くてみんなよく飲むけど、強要したりはしないから安心して。善はそういう意識はちゃんとしてるし」
「善?」
< 18 / 123 >

この作品をシェア

pagetop