俺様御曹司の契約妻になったら溺愛過剰で身ごもりました
「たしかに、社長……じゃなかった。ぜ、善さんに苦手意識はあるのですが、嫌いとか嫌悪感とは違うんです。うまく言えないんですけど」
(心がザワザワするこの感覚の正体、自分でもわからないんだもの)
ちっとも上手に話せなかったが、それでも善はうれしそうにほほ笑んでくれた。
「大丈夫、ちゃんと伝わった。ありがとう」
日菜子がホッとして表情を緩ませると彼はニヤリと笑って続けた。
「なら、やっぱり一緒の寝室を使うか?」
「――同じ手にはのりませんから」
日菜子は冷静に言って、彼を追いこしリビングに向かう。その背中に善の台詞が飛んでくる。
「今のはかなり本気だった」
「も、もうっ。いいかげんにしてください」
振り返らずに日菜子は返事をした。楽しそうな彼の笑い声が廊下に響いている。
紅茶を飲みながら、善はあらためてこの結婚について確認する。
「婚姻届けも提出するし、対外的にも公表する。必要とあれば挙式もな」
「要するに、普通の夫婦とまったく同じようにということですよね?」
「そう」
(心がザワザワするこの感覚の正体、自分でもわからないんだもの)
ちっとも上手に話せなかったが、それでも善はうれしそうにほほ笑んでくれた。
「大丈夫、ちゃんと伝わった。ありがとう」
日菜子がホッとして表情を緩ませると彼はニヤリと笑って続けた。
「なら、やっぱり一緒の寝室を使うか?」
「――同じ手にはのりませんから」
日菜子は冷静に言って、彼を追いこしリビングに向かう。その背中に善の台詞が飛んでくる。
「今のはかなり本気だった」
「も、もうっ。いいかげんにしてください」
振り返らずに日菜子は返事をした。楽しそうな彼の笑い声が廊下に響いている。
紅茶を飲みながら、善はあらためてこの結婚について確認する。
「婚姻届けも提出するし、対外的にも公表する。必要とあれば挙式もな」
「要するに、普通の夫婦とまったく同じようにということですよね?」
「そう」