魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
ペットじゃなく、兄弟が欲しかった。
それは無理だろうから、俺と同じくらいの体長があるモフモフの犬。
親が与えてくれたのは、俺が欲しがったものではない。
それでも、『こんなのいらない』と反発したことはない。
もちろん、本当に欲しいものをねだったことも。
兄弟がいる友人を羨ましいと思わず、自分と同じくらい大きいモフモフの犬にこだわらなければ、マルチーズの子犬でも満足できたからだ。
幼少期に覚えた、諦めと妥協……それは恋愛に関しても変わらない。
特段求めなくても、女の方から寄ってきた。
よほどのことがなければ、その時の状況次第で適当にOK。
そんな付き合い方だから、最後まで俺のものという気持ちにはなれない。
好意を持っていたかもわからないうちに、女の方が俺に愛想を尽かして去っていく。
それでいい。
誰も彼も、俺の見てくれやパイロットという職業につられて言い寄ってきた女ばかりで、俺が欲しいものでもなかったのだから――。
『今野さんのこと、好きなんでしょ!?』
芽唯に指摘された通り、俺は瞳が好きだった。
瞳は、小学生の頃、近所のマンションに引っ越してきた幼馴染だ。
最初に声をかけられたのは、俺が犬の散歩をしていた時。
『可愛いね。マルチーズ好きなの?』と訊ねられた。
それは無理だろうから、俺と同じくらいの体長があるモフモフの犬。
親が与えてくれたのは、俺が欲しがったものではない。
それでも、『こんなのいらない』と反発したことはない。
もちろん、本当に欲しいものをねだったことも。
兄弟がいる友人を羨ましいと思わず、自分と同じくらい大きいモフモフの犬にこだわらなければ、マルチーズの子犬でも満足できたからだ。
幼少期に覚えた、諦めと妥協……それは恋愛に関しても変わらない。
特段求めなくても、女の方から寄ってきた。
よほどのことがなければ、その時の状況次第で適当にOK。
そんな付き合い方だから、最後まで俺のものという気持ちにはなれない。
好意を持っていたかもわからないうちに、女の方が俺に愛想を尽かして去っていく。
それでいい。
誰も彼も、俺の見てくれやパイロットという職業につられて言い寄ってきた女ばかりで、俺が欲しいものでもなかったのだから――。
『今野さんのこと、好きなんでしょ!?』
芽唯に指摘された通り、俺は瞳が好きだった。
瞳は、小学生の頃、近所のマンションに引っ越してきた幼馴染だ。
最初に声をかけられたのは、俺が犬の散歩をしていた時。
『可愛いね。マルチーズ好きなの?』と訊ねられた。