魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
「自分で口説くのなんて、初めてじゃない」
悪戯っぽくニヤリと笑う彼女に、ムッと唇を結ぶ。
「でも、椎名さんには踏み出した。欲しがらずにはいられないからでしょ。それで臆病になるのも、愁生がちゃんと本物の恋をしてる証拠」
「…………」
本気。俺が、芽唯に?
本物の恋だから、欲しがらずにいられない……?
バカな。
俺はただ、佐伯に片想いしている女の気を惹いて堕とせたら、それでよかった。
自信を持って否定したものの、心に引っ掛かりが残る。
確かに、最初はそうだった。
だがそれなら、股間に一撃を食らって逃げられた時点で、あっさり見切りをつけられたはずだ。
それなのに俺は、芽唯に固執した。
ムキになって足繁くハンガーに通って、仕事に励む彼女を捜した。
俺たちパイロットが命を預ける飛行機を、小さく華奢な身体で整備する彼女に目を惹かれ、真剣な眼差しに魅せられていた。
いつしか、あの瞳の真ん中に俺を焼きつけたくなって――。
自分の思考が覚束なくなって、グラッと揺れる感覚を必死にやり過ごした時。
「でも、彼女来てくれたんでしょ? わざわざ札幌に」
「え?」
「脈あり脈あり。この機を逃さず、一気に攻め込め! パリに着いたらちゃんと電話しなさいよ」
悪戯っぽくニヤリと笑う彼女に、ムッと唇を結ぶ。
「でも、椎名さんには踏み出した。欲しがらずにはいられないからでしょ。それで臆病になるのも、愁生がちゃんと本物の恋をしてる証拠」
「…………」
本気。俺が、芽唯に?
本物の恋だから、欲しがらずにいられない……?
バカな。
俺はただ、佐伯に片想いしている女の気を惹いて堕とせたら、それでよかった。
自信を持って否定したものの、心に引っ掛かりが残る。
確かに、最初はそうだった。
だがそれなら、股間に一撃を食らって逃げられた時点で、あっさり見切りをつけられたはずだ。
それなのに俺は、芽唯に固執した。
ムキになって足繁くハンガーに通って、仕事に励む彼女を捜した。
俺たちパイロットが命を預ける飛行機を、小さく華奢な身体で整備する彼女に目を惹かれ、真剣な眼差しに魅せられていた。
いつしか、あの瞳の真ん中に俺を焼きつけたくなって――。
自分の思考が覚束なくなって、グラッと揺れる感覚を必死にやり過ごした時。
「でも、彼女来てくれたんでしょ? わざわざ札幌に」
「え?」
「脈あり脈あり。この機を逃さず、一気に攻め込め! パリに着いたらちゃんと電話しなさいよ」