魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
不機嫌な声と共に、私は廊下の壁に押さえつけられていた。
神凪さんは、壁に突っ張った両腕の中に私を囲い込み、大きく面を伏せる。
「か、神凪さ……?」
「お前が嬉しそうに佐伯のこと話す度に、腑が煮えくり返りそうなくらい、嫉妬する」
ハッと浅い息を吐き、言葉通り、煮えくり返りそうな感情を抑え込もうとしているのが伝わってくる。
「芽唯や瞳が惚れ込むのもわかる。いい男だよ、佐伯は。男の俺でも、納得して同意できるくらい。けど……お前に、同じ想いを返してくれる男じゃないだろ」
神凪さんは吐き出すみたいに言い捨て、俯いたままブルッと頭を振った。
「……芽唯、好きだ」
「っ、え?」
掠れた声に鼓膜をくすぐられ、私の肩が強張る。
「俺を見ろよ、芽唯」
強い光を湛えた瞳が、懇願するように私を射貫く。
私は、心臓がドクッと沸き立つのを意識して、胸元に手を当てた。
「断言してやる。この世に、俺以上にお前に惚れてる男はいやしない。だから……」
なにかに突き動かされたみたいに口走る途中で、神凪さんは言葉をのんだ。
戸惑いが交じる吐息が、私の唇をくすぐる。
私から仕掛けたキスは拙いものの、相当意表をついたようだ。
神凪さんは微動だにせず、ただされるがままになっている。
私は彼に身を寄せ、両手で胸元にしがみつきながら、男っぽい薄い唇を啄み、柔らかく食んで――。
神凪さんは、壁に突っ張った両腕の中に私を囲い込み、大きく面を伏せる。
「か、神凪さ……?」
「お前が嬉しそうに佐伯のこと話す度に、腑が煮えくり返りそうなくらい、嫉妬する」
ハッと浅い息を吐き、言葉通り、煮えくり返りそうな感情を抑え込もうとしているのが伝わってくる。
「芽唯や瞳が惚れ込むのもわかる。いい男だよ、佐伯は。男の俺でも、納得して同意できるくらい。けど……お前に、同じ想いを返してくれる男じゃないだろ」
神凪さんは吐き出すみたいに言い捨て、俯いたままブルッと頭を振った。
「……芽唯、好きだ」
「っ、え?」
掠れた声に鼓膜をくすぐられ、私の肩が強張る。
「俺を見ろよ、芽唯」
強い光を湛えた瞳が、懇願するように私を射貫く。
私は、心臓がドクッと沸き立つのを意識して、胸元に手を当てた。
「断言してやる。この世に、俺以上にお前に惚れてる男はいやしない。だから……」
なにかに突き動かされたみたいに口走る途中で、神凪さんは言葉をのんだ。
戸惑いが交じる吐息が、私の唇をくすぐる。
私から仕掛けたキスは拙いものの、相当意表をついたようだ。
神凪さんは微動だにせず、ただされるがままになっている。
私は彼に身を寄せ、両手で胸元にしがみつきながら、男っぽい薄い唇を啄み、柔らかく食んで――。