魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
「え? そりゃ……ん、んんっ」

「俺も。お前が最高に好き」


聞いておきながら最後まで答えさせてくれず、私の唇を塞いだ。
その間も、愁生さんは遠慮なく私の胸を弄ったまま。
脳天を貫くような痛烈な快感で、膝から力が抜けていく。


「ふ、あっ、愁……」

「だから、ハンガーに行くと妬ける」

「ふえっ……?」


巧みに舌を絡ませながら告げられて、無意識に声を漏らした。
互いの舌先を唾液の糸で繋げたまま、熱っぽく潤んだ瞳を交錯させる。


「お前が佐伯と楽しそうにしてるの、見る羽目になるから」

「……ふぁ?」


なにを言われたのか、蕩けた頭では理解が遅れ、私は呆けた顔で聞き返した。
愁生さんが、きまり悪そうにつっと目を逸らす。


「仕事だってわかってても。お前も佐伯も目キラキラさせて」

「…………」

「ハンガー行く度にモヤモヤして、ディスパッチルームに戻るの。自分でもなにやってんだろって思ってたけど、そうでもしなきゃ芽唯の顔見られないから通ってた」


不貞腐れたように呟く彼に、私は唖然としたものの、それはほんの一瞬。


「ふっ……ふふふっ」
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