魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
「だから、自分のこと臭うとか汚いとか卑下して仲間以外との人付き合いを避けてきた佐伯に同調した? いや、そうじゃないはず」
諭すように言われて、おずおずと顔を上げる。
「お前が言う通り、仕事に誇りを持って立派に飛行機と向き合う……お前は、自分自身にも自信を持つ男になった佐伯に惹かれた。違う?」
組んだ足の上で頬杖をつき、顔を傾けた彼と目が合った。
「答えろ。お前は、入社当初からずっとアイツに惚れてたわけじゃない。好きになった時には彼女がいたから、言えなかった。そうだろ?」
なんでこの人にそんなこと答えなきゃいけないのか。
答えを強要されて激しくムカつくのに、どうしてだか私は素直に頷いていた。
同じチームに配属されたのはこの春だけど、佐伯さんのことはずっと前から知っていた。
他のどの先輩からも、一級品の腕を持つ整備士だという絶賛しか聞かない。
時々近くで作業することもあって、その技術を盗もうとして、ついつい目で追っていた。
恋愛感情なんてなかったのに、はっきり恋だと自覚したのは、まだほんの一年前のことだ。
「やっぱりな」
神凪さんは私の反応に満足した様子で、スッと背筋を伸ばした。
「お前が惚れてるのは、空の人に好かれて今野のものになった佐伯だ」
諭すように言われて、おずおずと顔を上げる。
「お前が言う通り、仕事に誇りを持って立派に飛行機と向き合う……お前は、自分自身にも自信を持つ男になった佐伯に惹かれた。違う?」
組んだ足の上で頬杖をつき、顔を傾けた彼と目が合った。
「答えろ。お前は、入社当初からずっとアイツに惚れてたわけじゃない。好きになった時には彼女がいたから、言えなかった。そうだろ?」
なんでこの人にそんなこと答えなきゃいけないのか。
答えを強要されて激しくムカつくのに、どうしてだか私は素直に頷いていた。
同じチームに配属されたのはこの春だけど、佐伯さんのことはずっと前から知っていた。
他のどの先輩からも、一級品の腕を持つ整備士だという絶賛しか聞かない。
時々近くで作業することもあって、その技術を盗もうとして、ついつい目で追っていた。
恋愛感情なんてなかったのに、はっきり恋だと自覚したのは、まだほんの一年前のことだ。
「やっぱりな」
神凪さんは私の反応に満足した様子で、スッと背筋を伸ばした。
「お前が惚れてるのは、空の人に好かれて今野のものになった佐伯だ」