魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
多分きっと、このままにしておいたら、来る者拒まず去る者追わず的な神凪さんのことだから、さっさと私に見切りをつけるだろう。
それでいい。
そう思う一方で、ちゃんと返事がしたいのに臆病になっていることも自覚している。
だって神凪さんは、私が彼からの連絡を無視しても、気にしていないから。
時間が経ってしまって、ただでさえ連絡しづらいのに、気のない反応だったら傷つきそう。
――だからなんで、私がそんなことで傷つくの。
悶々と自問自答を続けて、ゴールのない無限ループに陥る自分に疲れる。
なにやってるんだろう。
意識しすぎだ、神凪さんのこと。
「よし。タイヤは異常なさそうだな。次、オイル漏れ、燃料漏れがないか点検するぞ」
主任が大きなタイヤの向こうからひょいと顔を覗かせた。
「あ、はい」
私は気を取り直して次の指示に応えてから、彼に続いて機体の横に出た。
入念にボディチェックをする他の整備士たちを横目に、ギザギザのエンジンの前に立つ。
すると。
「おーい、椎名。お客さん」
「え?」
後ろから声をかけられ、振り返った。
それでいい。
そう思う一方で、ちゃんと返事がしたいのに臆病になっていることも自覚している。
だって神凪さんは、私が彼からの連絡を無視しても、気にしていないから。
時間が経ってしまって、ただでさえ連絡しづらいのに、気のない反応だったら傷つきそう。
――だからなんで、私がそんなことで傷つくの。
悶々と自問自答を続けて、ゴールのない無限ループに陥る自分に疲れる。
なにやってるんだろう。
意識しすぎだ、神凪さんのこと。
「よし。タイヤは異常なさそうだな。次、オイル漏れ、燃料漏れがないか点検するぞ」
主任が大きなタイヤの向こうからひょいと顔を覗かせた。
「あ、はい」
私は気を取り直して次の指示に応えてから、彼に続いて機体の横に出た。
入念にボディチェックをする他の整備士たちを横目に、ギザギザのエンジンの前に立つ。
すると。
「おーい、椎名。お客さん」
「え?」
後ろから声をかけられ、振り返った。