魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
鳥取便のT整備は予定通り終わり、私は残業なしで更衣室に戻った。
ロッカーの前に立って着替えを進めるものの、今野さんが待っていると思うと気持ちが怯む。
彼女とは、この間が初対面だった。
佐伯さんの彼女だから、私が一方的に知っていただけで、今野さんの方は私の顔すら見たことがなかったはず。
そんな彼女が、私になんの話があるのか――。
更衣室を出るその時まで、私は完全に及び腰だった。
でも、『すっぽかしてくれていい』と言われたからって、忙しい彼女を待ちぼうけさせるわけにもいかず……。
私はラウンジに立ち寄り、一歩入ったところからぐるっと見回した。
無意識に制服姿のCAを捜しかけて、今野さんも仕事上がりだと思い出す。
おどおどと視線を走らせながら奥に進んでいくと、「椎名さん!」と名前を呼ばれた。
その方向に目を遣ると、窓際の席にラフな白シャツとスキニーパンツスタイルの今野さんを見つけた。
『あ』という形に口を開けて、そそくさと歩み寄る。
今野さんが背の高い椅子に腰かけたまま、「お疲れ様」と労いの言葉をかけてくれた。
「お疲れ様です」
私は無駄に背筋を伸ばして、頭を下げた。
ロッカーの前に立って着替えを進めるものの、今野さんが待っていると思うと気持ちが怯む。
彼女とは、この間が初対面だった。
佐伯さんの彼女だから、私が一方的に知っていただけで、今野さんの方は私の顔すら見たことがなかったはず。
そんな彼女が、私になんの話があるのか――。
更衣室を出るその時まで、私は完全に及び腰だった。
でも、『すっぽかしてくれていい』と言われたからって、忙しい彼女を待ちぼうけさせるわけにもいかず……。
私はラウンジに立ち寄り、一歩入ったところからぐるっと見回した。
無意識に制服姿のCAを捜しかけて、今野さんも仕事上がりだと思い出す。
おどおどと視線を走らせながら奥に進んでいくと、「椎名さん!」と名前を呼ばれた。
その方向に目を遣ると、窓際の席にラフな白シャツとスキニーパンツスタイルの今野さんを見つけた。
『あ』という形に口を開けて、そそくさと歩み寄る。
今野さんが背の高い椅子に腰かけたまま、「お疲れ様」と労いの言葉をかけてくれた。
「お疲れ様です」
私は無駄に背筋を伸ばして、頭を下げた。