先生と私の三ヶ月
「せ、先生……、みんないますから」
 さっきよりも先生と密着していて恥ずかしい。いい年して、膝の上で抱っこされるなんて。顔が熱いし、心臓が動揺しまくって変な動きをしている。

「俺は構わんと言ったろ」
 熱っぽい瞳で先生が私を見上げた。
 か、顔が近い。

「私は構います」
 逃げようとすると、先生が両手で私の両頬を挟んだ。
 鼻先がくっつきそうな程、距離が縮んで、息が止まる。ドキドキが先生に聞こえそうで恥ずかしい。

「顔が真っ赤だぞ」
 クスッと先生が笑った。
 私をからかっているんだ。人の気もしらないで。

「は、離して下さい。みんなに見られます」
「俺とこうしているのは嫌か?」
 ずるい。そんな事聞かないで。先生が好きなんだから。

「……嫌……じゃないです」
 先生が満足そうに笑った。

「キスするか?」

 どっきん――!
 大きな鼓動が心臓を強く打った。
 
 先生、な、何て体に悪い事を聞くの……。

「俺はしたい」
 先生の顔が近づいた。
 頬を挟まれているから避けられない。

 先生とキスしちゃう――!
 きつく目を閉じると、柔らかな唇の感触を感じた。
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