夜と遊ぶ

「…それでも、いい。
いつか一夜とは終わるとしても、今もこれからも、それが一秒だけだとしても、一夜と一緒に居たい。
一夜が、好きなの…凄く…自分でもなんでって思うくらい」


感情が昂り、目に涙が浮かんで来る。


この人が、欲しくて仕方ない。


「次は、けっこう響いた」


グッと腕に力を入れ、私を強く抱き締める。


ちょっと力が強くて苦しいけど、安心する。



「俺も、真湖ちゃんが大好きだよ」


一夜はそう囁くと、私の額にキスをし、
次は、唇に。


人の目が気になったけど、もういいや、と目を閉じた。


ほんの束の間重なっていた、一夜の唇が、私の唇から離れた。



「終わりが来る時迄、一緒に居よう」


その一夜の言葉に、うん、と頷いた。


一夜と一緒に居れなくなる日を思うと、怖くて。


こうやって思いが通じ合って嬉しいと思う気持ちよりも、
なんだか、胸が痛くて、苦しい。



< 69 / 215 >

この作品をシェア

pagetop