オー!マイ・ハワイ!
まなみさん? さっきロコモコを食べていた時は高山さんだったのに、ハイスペック男子ともなると、名前呼びもさほど気にならないのだろうか。まなみもしゃくなので、負けじと名前呼びをしてみる。

「わぁ、面白そうだね。修二も一緒に入る?」

もうやけくそだ。さっき会ったばっかりだけど、呼び捨てにタメ口。いつもならこんなことしないけど、ハワイのマナ(超自然の力)が私をそうさせるんだ!!

修二は一瞬びくっとしたが、すぐニコッとして、
「うん、やる」と言った。
そばで聞いていれば2人は恋人だと誰もが思うくらい、親密な会話っぷりであった。

「迷路は、記録より早く出て来られれば記念品がもらえるんだって」

「へー、じゃあ迷路を走り抜けましょ?」

「いいね! 競争する?」

「うん! 私、絶対負けない!」

「じゃあ行くよ、ヨーイドン!!」

脱兎のごとく走り出すふたり。右に行ったり左に行ったり。よくできた迷路でゴールになかなか辿り着けない。

あちこち行っているうちに、まなみはすっかり迷ってしまった。

「まなみー? 俺先にゴールしたよー?どこー?」

遠くから修二の声が聞こえた。まなみは袋小路に迷い込んでいてなかなか出られずにいた。

「修二ー、迷っちゃって出られない」

「今行くからまってて、そこ動かないで」

時々声でお互いの距離を確認し合いながら、少しずつ修二が近づいてくる。
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