オー!マイ・ハワイ!
「ありがとう、嬉しい!」

偶然とはいえ助かった。キャメロンの占いに行くのはこの旅の目的でもあったから。占い師になるという夢のはじっこを、少しでもつかんで帰ろう。

まだまだ暑いハワイの昼間。ワイキキに戻ってきて、海沿いに車を走らせながらカハラヘ向かう。

「ごめんね、もうちょっとノースショアにいられたらよかったんだけど」

「いいよ。また行こう。ノースショアは逃げないし。それよりさ、キャメロンの占い終わったら、飯食ってワイキキビーチのイベント行かない? 花火が上がるんだよ」

「見たい! 行く行く! どこで見るのが一番いいかなぁ」

「せっかくだから、ワイキキビーチのデュークカハナモク像のあたりまでいってみない? いろいろ出店もあると思うよ。ホテルから歩いて10分くらいかかるけど」

「デュークカハ!? わかんないけど、行く行く! 私、こんなこともあろうかと、浴衣持ってきたから着替えていくよ」

「……うん。一緒にいこう」

まなみの浴衣姿、想像しただけで修二は鼻血が出そうなくらいだった。頭の中で妄想が花火のごとくドーンと打ち上がって、バラバラと落ちていった。キャメロンの占いの店は、日本の芸能人やハリウッドスターの別荘が立ち並ぶ、高台の静かなところにある。修二は店の前に車をつけた。

「え?ここ?」

「そうだよ、店というか、キャメロンの自宅だな」

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