オー!マイ・ハワイ!
ツアーバスに乗ってマリーナ近くのドミトリーに着き、荷物を置く。他の客はサンドバーへ行くようだったが、俺は別行動をし、漁船をチャーターして沖に出てもらった。
人の多いサンドバーで散骨するのは気が引けた。少し場所はずれるが、誰もいないところが良かった。
船には俺と船長のじいさんのふたりだけ。操縦しながら、じいさんがきいてきた。
「ダイビングもしない、サンドバーにもいかない。海に出るだけなんて変わってるね。なにか理由でもあるのかい?」
「散骨したいんです」
「君のご両親かなにかかい?」
「いえ、婚約者です。ここに来たがってたみたいで」
じいさんは肩を落として、そうか、と言うとまた黙って操縦を続けた。
「この辺でどうだ?マニアには人気のダイビングスポットなんだぜ。下見てみろ、魚が見えるだろう」
じいさんは船のエンジンを止めると、ふりかえってそういった。あまり知られていないのか、周りにはダイビングの船はなく、しーんと静かで波がチャプチャプと船に当たる音がしているだけだった。
船から身を乗り出して下を見ると、エメラルドグリーンの海の中に、たくさんの魚が泳いでいるのが見える。
「由香、ここだろ? 来たかったところ。そんなこと俺には一度も言わなかったじゃん。結婚資金貯めてたから、言い出しにくかったのか?」
人の多いサンドバーで散骨するのは気が引けた。少し場所はずれるが、誰もいないところが良かった。
船には俺と船長のじいさんのふたりだけ。操縦しながら、じいさんがきいてきた。
「ダイビングもしない、サンドバーにもいかない。海に出るだけなんて変わってるね。なにか理由でもあるのかい?」
「散骨したいんです」
「君のご両親かなにかかい?」
「いえ、婚約者です。ここに来たがってたみたいで」
じいさんは肩を落として、そうか、と言うとまた黙って操縦を続けた。
「この辺でどうだ?マニアには人気のダイビングスポットなんだぜ。下見てみろ、魚が見えるだろう」
じいさんは船のエンジンを止めると、ふりかえってそういった。あまり知られていないのか、周りにはダイビングの船はなく、しーんと静かで波がチャプチャプと船に当たる音がしているだけだった。
船から身を乗り出して下を見ると、エメラルドグリーンの海の中に、たくさんの魚が泳いでいるのが見える。
「由香、ここだろ? 来たかったところ。そんなこと俺には一度も言わなかったじゃん。結婚資金貯めてたから、言い出しにくかったのか?」