最強総長は姫を眠らせない。🌹

「油断したぜ。まだそんな武器を隠し持っていたとはな」
「その銃は鬼雪(おのゆき)のか?」

「あぁ、鬼雪(おのゆき)から代々受け継がれたもんだ」
 (そら)くんが答えると(りゅう)くんはリアシートの紐の側面の取っ手に木刀を刺し、特攻服の裏に装着したガンフォルダーから改造銃を取り出す。

「俺のはな、兄が姫に突きつけた改造銃だ」

 嘘、改造銃だったの!?

 私は白坂(しろさか)さんに銃を頭に突きつけられた事を思い出して気分が悪くなり、両手で口を押さえる。

雪乃(ゆきの)!」
 (そら)くんは叫ぶ。

「てめぇ」

「良い目だ」

 (りゅう)くんと(そら)くんは改造銃を構える。

黒沢(くろさわ)、最後のタイマンといこうぜ!」
 (りゅう)くんの叫びを合図に改造銃の弾がお互いの頬をかすめ、飛んでいく。

 それを合図にお互いバイクで突っ込んで至近距離で撃ち合い、2連発。
 ピッと(りゅう)くんの右の頬が切れる。

 破裂音、飛び散る火花、漂う火薬の匂い。
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