【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
薄い上着を羽織ったカリーネもリュックを背負った。教科書や筆記具の他に、魔導具の製作や修理に欠かせない小さな工具も入っている。カリーネが歩くたびに、リュックの中の工具がカタンカタンと音を立てた。それが五月蠅いのか、たまにラーシュがカリーネのリュックを摘まみ上げるときがある。ふっと、リュックが軽くなる瞬間があるのだ。と、思えば手を離されて、勢いよくリュックの自重が両肩にかかる。あまりにもそれが突然すぎるときは、ふらっとふらつき、ラーシュは笑いながらカリーネを支えてくれる、のだが。
「ラーシュさんて、見かけのわりに、子供っぽいところがありますよね」
むくれて文句を言えば、ラーシュはふっと鼻で笑う。
このくらいの関係が心地良いのだ。
だが、いつからだろう。ラーシュがカリーネのことを「子リスちゃん」と呼ばなくなったのは。
「ただいま帰りました」
夕日が沈みきる前に、帰宅することができた。
「お帰りなさい。カリーネさん、今日はずいぶんと遅かったのですね。夕食の準備はできていますから」
恐らくリンは帰るところだったのだろう。帰宅したカリーネと行き違いのような状況。
「ラーシュさんもよろしかったらどうぞ。たくさん作ってありますから。では、私は先に失礼します」
リンからは香ばしい匂いが漂っていた。あの魔導パン焼き機で焼き上がったパンを持ち帰って、家族と一緒に食べるに違いない。むしろ、そういう魔導具の使われ方をカリーネは望んでいた。使った人が、ほっこりと笑顔になるような魔導具を。
「ラーシュさんて、見かけのわりに、子供っぽいところがありますよね」
むくれて文句を言えば、ラーシュはふっと鼻で笑う。
このくらいの関係が心地良いのだ。
だが、いつからだろう。ラーシュがカリーネのことを「子リスちゃん」と呼ばなくなったのは。
「ただいま帰りました」
夕日が沈みきる前に、帰宅することができた。
「お帰りなさい。カリーネさん、今日はずいぶんと遅かったのですね。夕食の準備はできていますから」
恐らくリンは帰るところだったのだろう。帰宅したカリーネと行き違いのような状況。
「ラーシュさんもよろしかったらどうぞ。たくさん作ってありますから。では、私は先に失礼します」
リンからは香ばしい匂いが漂っていた。あの魔導パン焼き機で焼き上がったパンを持ち帰って、家族と一緒に食べるに違いない。むしろ、そういう魔導具の使われ方をカリーネは望んでいた。使った人が、ほっこりと笑顔になるような魔導具を。