【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 カリーネが投げたブーケはふんわりと放物線を描き、ハイケの腕の中にすっぽりと収まった。それを茶化しているのは、ボルネマン会長だ。

「ラーシュさん。私、幸せです」

「ああ、俺もだ」

 人々が笑顔になる魔導具。それを作っていきたいと願っている二人。
 そしてその笑顔に囲まれている二人は、これからの明るい未来に胸を弾ませているわけなのだが。

「ラーシュさん。私、この式場で気になったことがあるのですが」

「なんだ?」

「あの照明魔導具ですが。少し、光が強いように感じるのです。これからは光の強さも魔導具の安全評価基準に入れた方がいいと思うのですが、いかがでしょう?」

「君という人は……」
 そこでカリーネの額にラーシュが唇を落とした瞬間、わっと歓声に包まれた。

 魔導具は民のためにあれ――。

 その想いが、ストレーム国の、いやこの世界の魔導具界の発展へと繋がっていくことだろう。

【完】
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