【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「可愛い孫も産まれたことですし、私のことはあきらめてください」

「そうか、そうだな。次は孫という楽しみがあるな。そろそろフランに全てを任せて、私は孫と引退生活を楽しめばいいのか」

 そろそろお時間です、と係の者から声をかけられた。
 カリーネの顔はヴェールで覆われ、今まで育ててくれた父親の腕を取り、真っ赤な絨毯の上をロード伯と共に歩く。この先に待っているのは、これから生涯を共にする夫となるべき男。

 カリーネの手は父親から夫へと移る。
 二人は神に永遠の愛を誓い、誓いの口づけを交わす。

 たくさんの人に見守られ、祝福され、嬉しいやら恥ずかしいやら気持ちのカリーネ。恐らく、隣にいるラーシュも同じ気持ちであると思っている。

 厳かな式が終わり、二人で会場から出れば、見知った顔がそれぞれ祝福の言葉をかけてくれる。
 それはカリーネの家族はもちろんのこと、ハイケ、リン、アグネス、ボルネマン会長、アンドレア、そしてマルスランと彼の部下であるイヴァンとカルロス。カリーネがこのストレーム国に来て出会ったたくさんの人々も。

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