【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「遅くなってすまない。開いていたから、勝手に入ってきた」

 背後から声がしたため、カリーネは思わず振り返る。

「フラン、久しぶりだな。そちらが、君の奥さん? で……、隠し子?」

「ああ、久しぶり。ラーシュ。そう、こちらが妻のリネーアで、妻の妹のカリーネ」

「え? 妹? てことは、この子が例の学校に入ってくる子?」

 カリーネは先ほどからその失礼な男を見上げていた。金色のさらさらの髪にアクアグリーンの瞳。どこかの絵本から飛び出してきたような王子様のような容姿をしている。こんな整った男性を、カリーネは目にしたことがない。もちろん、義兄であるフランも見目は整っているのだが、こう、種類が違う。

「そう。カリーネ、こちらは私が留学時代に世話になったラーシュ・タリアン。魔導具士養成学校の研究課程にいるんだ」

「あ、えと。カリーネ・ロードです」

「え? 本当にこの子が? あの学校に入学する子?」

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