【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「は? このフランの隠し子のようなこの子が設計者? これの? 君が?」
 じっとラーシュがカリーネを見つめている。カリーネはこんな風に見下ろされてしまっては、蛇に睨まれた蛙状態で、動くことができない。つまり、頷けない。

「ラーシュ。あまり義妹(いもうと)をいじめないでくれるか? カリーネ、こちらに座りなさい」

「ああ、そうよ。カリーネ。お茶が入ったのだから、それにお菓子も食べて」
 魔導パン焼き機を手に入れたハイケの機嫌がすこぶる良い。
 カリーネは姉のリネーアの隣に座った。つまり、フラン、リネーア、カリーネと並んだわけだが。

「やっぱり、親子に見える……」
 カリーネの向かい側に座ったラーシュがそんなことを口にする。
「だが、あの学校に入学するということは、年は十六以上なんだろう?」

「十六です」

 ぶぅと頬を膨らませて、カリーネは答えた。
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