【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「まだよ。終わったのはこっちの一つだけ。どうやら、起動ボタンを押しても起動しないみたいなのよ。だからね、起動回路周りを確認して、動かない回路部分の部品を交換したんだけどね」

「てことは。こっちもその可能性が高い、ということですよね」

「そうねぇ。一体いくつ作ったのかわからないけれど、ちょっと数が多すぎるのよねぇ」

 修理依頼がきている魔導具は、全て魔導音声放送機だ。魔導音声放送機は、魔導映像機と異なり、音声のみを放送するもの。防災情報だったり、歌謡曲だったり、音声のみを魔力波(まりょくは)に乗せられて放送される。

「そもそもこの魔導具って、昔からボルネマン商会で扱っているものなのよ。それがさ、新しいものに買い替えた途端に壊れたっていう話が続出なのよ」

 昔から作っている魔導具。それが突然、大量に初期不良を起こしている。となれば、その製造過程において何かしら変化点があったということ。
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