【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 その蓄魔力器に表示されているロゴを見て、カリーネは首を傾げた。このロゴはなんとなく見たことがあるロゴ。蓄魔力器を取り扱っている商会の中でも最も大手であるリビー商会のロゴのように見えるのだが、なんとなく違和感がある。その違和感がなんなのか、今はわからない。
 とりあえず、蓄魔力器の魔力の大きさを測るために計測器を手にした。これは各部品の魔力の大きさや強さ、魔力の流れにくさを測定することができる機器。魔導具の修理には欠かせない道具である。
 ピピ、と計測器が鳴る。
 計測器のモニターが表示している数値は百。つまり、この蓄魔力器に蓄えることができる魔力の大きさが百マジーである、という意味。
 だが、この回路規模に必要な魔力の大きさは八百マジー前後。信じられない、と思い、カリーネはもう一度、蓄魔力器の魔力の大きさを測定する。
 ピピ、ピピと計測器が鳴れば測定は終了なのだが。やはり、モニターが表示している数値は百。
 この数値では起動回路が動くわけがない。
 カリーネは立ち上がると、部品棚から魔力の大きさが八百マジーの蓄魔力器を取り出した。それを、先ほど外した場所に、魔導鏝で実装する。きちんと実装できたことを確認すると、起動ボタンを押す。

 ガガ、ガガ、ザ、ザザー。
 今まで何も言わなかった魔導音声放送機が鳴り出した。どうやら起動したようだ。チャンネルをガチャガチャと合わせると、陽気な音楽が流れてきた。その他にも何チャンネルか合わせると、防災情報や、朗読、料理情報等、そのチャンネルに合った放送内容が流れてくることの確認ができた。
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