【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
義母(かあ)さん、落ち着いてください」
 フランが間に入る。
「考えてもみてください。相手はあのモンタニュー公爵です。歴史はあるけれど、最近は金が無いと言われている公爵家です」
 意外とこのフラン、言うときは言う男である。
「ヘルムート殿がカリーネと婚約したのも、このロード伯爵の金が目当てだった」

「そうなの?」
 カリーネは思わず口にし、隣の姉に助けを求めると、姉は唇を噛みしめていた。となれば、本当のことなのだろう。

「その公爵家がロード伯爵家との婚約を解消したいと言い出した。となれば、新しい金づるを見つけた、と考えるのが妥当です」

「その新しい金づるというのに、心当たりはあるのか?」
 腕を組んでいるロード伯爵は義理の息子に尋ねる。

「ええ。恐らく、ブラント子爵だと思われます。あそこは、最近できたばかりのラベルゴ商会に出資しているという噂ですから。ただ、そのラベルゴ商会も金儲けはしているが、いい噂を聞かない商会です」

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