鷹臣くんは盗みたい


「あいつに謝った?」


「えっ?」


美月の目玉だけが、俺の方を向いた。



「謝ったら、許してくれると思うけど」


「え? え?」


「お揃いのペンをなくしたくらいじゃ
 あの優しい海堂は、怒らないってこと」



スクっと起きあがった美月は

「それって、どういうこと?」

と、キョトン顔。



ここまで言っても、隠すつもりかよ?


こんなこと、俺は口にしたくないんだけどさ……


「付き合ってるんだろ? お前たち」


「えっ? お前たちって?」


だから……


「高校生あるあるだもんな。
 サッカー部のキャプテンと
 マネージャーが付き合ってるのは」


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