寡黙なトキくんの甘い溺愛
だけど、考えるところもある。それは、ドッチの時の大橋くんの発言――本人いわく、告白。
「(大橋くんは私の事が本当に……好き……なんだよね?あの雰囲気は、否定しずらかった。耳が真っ赤だったし……確かに、チャラチャラはしてるけど、私に対しては少し違ってきてる……気もする。
だけど、トキくんは……どうなんだろう?どうして必死に大橋くんと私を守ってたのかな……。単にクラスが勝利してほしいって感じでもなかった)」
あと、考えられるのは……二人でゲームでもしてたのかな?負けた方がジュースを奢るとか?
トキくんは普段は冷静だけど、大橋くんと一緒になると違う一面を見せたりするから……賭け事をしていたとしても、おかしいことじゃないよね……。
考えに耽っていると「砂那」と隣で寝転がっているしずかちゃんに揺さぶられた。
「パジャマを一緒に買いにいけなくて残念だったけど……でも砂那のそのパジャマ、すっごく似合ってる。めっちゃ可愛い」
「へへ、ありがとう。しずかちゃんのパジャマもとても似合ってるし可愛いよ!」
お互い照れて笑い合ったところで、しずかちゃんが内緒話をするために私に顔を近づけた。