寡黙なトキくんの甘い溺愛
「トキくんに、パジャマ見せに行きな」
「な、なんでわざわざ?」
しずかちゃんには、トキくんと買い物に行ってパジャマを買ったと話している。もちろん、髪ゴムを貰ったことも。
ただ一つ……
保健室でキスをされた事をのぞけば。
それだけは、どうしても恥ずかしくて、言えなくて……。
聞いて欲しい半分。
恥ずかしくて言えない半分。
「(友達にこういう内容を話すのって、緊張するんだなぁ……)」
今まで無縁な生活を送ってたから、初めての経験。
そんな私を知ってか知らずか、「で」としずかちゃん。
「トキくん、見たいと思うよ。砂那のパジャマ姿」
「そんなわけ、」
「そういえば、トキくん大丈夫かな?ドッチの最後、一人コートにボーッと立ってたところを狙われちゃってアウトになったから。
もしかしたら、調子悪いのかもね」
「(え!トキくんが!?)」