捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す〜小姓になったら王子殿下がやたらと甘いのですが?
「残念ながら、詳細は不明です。実例が少ないもので。ただ、捕えられた密猟者の中で数名、実際にユニコーンの角を採取した際……“呪うぞ”という声が聞こえたそうで……そのうち一人は気が狂い自殺し、一人は病で亡くなり、更に一人は原因不明の熱病にかかり苦しみ悶え続けています」
ザワッ、と講義室がざわめきに包まれる。
「こえぇ……ユニコーンってそんな怖い生き物なんだ」
「おれ、ユニコーンに関わる任務あったら辞退しよっかな……」
みんな好き勝手にやいやい言ってるけど…。
「違う!ユニコーンは、気高くて美しい生き物だよ!みんなよく知りもしないのに、イメージだけで勝手なこと言うなよ!!」
ついつい興奮してしまい、バン!と机を叩いて叫んでた。
「ミリィ、まぁそう怒るな。仕方ないだろ?ユニコーンなんざそう簡単には見れるもんじゃないしな」
「そうだね……ごめん。ぼくが悪かったよ」
なんでか、ユニコーンを悪く言われたら妙に腹がたった。2ヶ月前に実際に関わったからかな?
「……ともかく、幻獣に関わる場合は慎重に。現世の生物とは何もかも違います。くれぐれも私利私欲のために悪用はなさらぬよう」
司祭様の言葉で授業は締めくくられた。