婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
それから緊張し過ぎて戸惑う侍女達にテキパキと指示を出していく。
そして準備が出来たことを伝えるためにサロンに戻ると、どんよりと落ち込んでいるベルジェ、大爆笑しながら腹を抱えるリロイ、更にイライラした様子のキャロライン。
頬を真っ赤に染めているルビーと戸惑っているモイセス……先程とは少し様子の違う五人の様子を見ながら会場に案内したのだった。

ーーーその後

椅子に座りながらズーンと落ち込んでいるベルジェは、悪い笑みを浮かべたリロイから「ジュリエット嬢は今回はパートナーなしで参加するみたいだよ」と言われて、更に落ち込んでいるとも知らずにモイセスと話をしながらハーブティーを飲んでいた。

文句を言っていたキャロラインも不満そうではあるが紅茶を飲みつつ、ルビーと何やら話しているようだ。

その後、此方にやって来たリロイとモイセスのバーズ兄弟に挟まれていた。
「ジュリエット嬢は兄上とこれだけ堂々と話せるなんてすごいね!」と、キラキラとした瞳を向けられている度に、キャロラインのナイフのような嫌な視線がグサグサと背中に刺さる。
モイセスはリロイに「程々にするように」と釘を刺しているが、リロイは全く気にする様子はない。

何故か質問責めされつつ、モイセスに庇われながら適当に会話をしていると、落ち込んでいるベルジェに視線を送ったリロイが悪い笑みを浮かべながら呟いた。


「……ねぇ、ゲームをしない?」
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