婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「もう!!まだ準備が出来ませんの!?わたくしは紅茶には砂糖を三つとミルクがないと飲みませんからッ」

「キャロライン……!ここは城ではないのだぞ」

「そうそう。僕達に合わせるようにタイミングを窺っていたし、兄上達は思ったよりも来るのが早かったんだから準備は整っていなくて当然だよ」

「なっ……!この位素早く対応出来て当然ですわ!」

「それにキャロラインが勝手に付いてきたんだろう?我儘過ぎるのは良くないよね」

「っ!!?ま、まぁ……少しくらいなら我慢しますわよ!仕方ありませんわねッ」

「嫌なら帰れば?」

「なっ……!!?」


不穏な空気を察して席を立つ。


「わたくしは準備が出来たか見てきますね……!」

「すまない、ジュリエット嬢。キャロラインは普段はとても素晴らしい淑女で我儘は言わないのだが、人前に出るとどうもこんな風に……」

「お兄様ッ!!お黙りになって」

「だが……!」


今度はベルジェとキャロラインが言い争っている。
先程のキャロラインの要望も伝えなければと思い、急いでサロンから出た。

(……何なのかしら、この展開)
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