婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
リロイと楽しく仲良く話した覚えは全くないのだが、滴る涙と鼻水を拭うようにキャロラインにハンカチを渡す。
するとビーンと思い切りのいい音と共に鼻をかんだ。
遠慮がないな、と思いつつもキャロラインは鼻を啜りながら肩を揺らしている。
「リロイ様とパーティーに一緒に参加するのは初めてではないのですよね?」
「幼い頃は何度も一緒に……。でも、リロイは他の令嬢と参加するようになって!わたくしはだんだんと相手にっ、されなくなってぇ……!」
「そんな事はないと思いますけど……」
どう見てもリロイはキャロラインを気に掛けているような気がしたが、二人が幼い頃はどんな関係性だったのかは分からないがキャロラインにとっては今のリロイは相当、冷たく映るようだ。
「嘘よっ!!だって他の令嬢達にはいっつも優しいのに、わたくしには……わたくしにだけは冷たいものッ」
大きな瞳がうるうると潤み、此方を見つめている。
唇を噛んで悔しそうにしている姿を見ているとリスを思い出して「可愛いなぁ」と思えてくる。
リロイはキャロラインを嫌っている様子はなかったが、ここは嫌だ、という所は明確な態度で示していた。
それは全てキャロラインの将来を案じているからだ。
(……そこさえどうにかなれば)
するとビーンと思い切りのいい音と共に鼻をかんだ。
遠慮がないな、と思いつつもキャロラインは鼻を啜りながら肩を揺らしている。
「リロイ様とパーティーに一緒に参加するのは初めてではないのですよね?」
「幼い頃は何度も一緒に……。でも、リロイは他の令嬢と参加するようになって!わたくしはだんだんと相手にっ、されなくなってぇ……!」
「そんな事はないと思いますけど……」
どう見てもリロイはキャロラインを気に掛けているような気がしたが、二人が幼い頃はどんな関係性だったのかは分からないがキャロラインにとっては今のリロイは相当、冷たく映るようだ。
「嘘よっ!!だって他の令嬢達にはいっつも優しいのに、わたくしには……わたくしにだけは冷たいものッ」
大きな瞳がうるうると潤み、此方を見つめている。
唇を噛んで悔しそうにしている姿を見ているとリスを思い出して「可愛いなぁ」と思えてくる。
リロイはキャロラインを嫌っている様子はなかったが、ここは嫌だ、という所は明確な態度で示していた。
それは全てキャロラインの将来を案じているからだ。
(……そこさえどうにかなれば)