婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
馬車の乗って、キャロラインの口の悪さを全く気にする事なく話を進めていた。
時折、無意識なのだろうが此方を気遣うような言葉に、ついつい心を擽られてしまうが、そんな態度が気に入らないのか興奮して口が悪くなっていくキャロラインを制していた。

「そういう言い方は人に誤解を与えると思いますけど」
「もう少し柔らかく言うだけで印象は変わるかもしれませんよ?」
そう言うと「分かってますわよ!!そんな事ッ」というキャロラインに「なら、どうしてやらないのですか?」というと、何か思う所があったのかハッとした後に気まずそうに顔を伏せた後、小さく首を横に振った。
 
しかし根強く話を聞いていくうちに、キャロラインの本音が見え隠れしてくる。


「リロイ様はいつも誰とパーティーに……?」

「色々な御令嬢と参加しているわ!彼はモテるし、カッコいいし、可愛いし、頭もいいし、面白くて、美しいもの……っ!」

「あー……そう、かもしれませんね」

「でもわたくしは最近ずっと邪険にされていて……昔はっ、こんなにッ」

「……」

「貴女が羨ましい……!リロイにパーティーに誘われたでしょう?それに楽しく仲良く話をしていたわ。手を握れて抱き締めてもらえるなんてッ!!わたくしとは恥ずかしくて……もう繋げないって言われたんだからぁ~!」
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