婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「えっと……」

「ま、まさか嫌だなんて言わないでしょうね……!わたくしはっ、貴女が好きになってきたのに今更っ、拒否されたら悲しいわ」


(……デレた)

この可愛さが本来持つキャロラインの魅力なのではないだろうか。
ベルジェ同様、リロイが好きそうなタイプである事には間違いないようだ。
逆に今までよく悪い奴に利用されなかったな、と考えてしまうが国王に溺愛されているというキャロラインの話は有名な為、周囲が目を光らせていたからに違いない。

プルプル震えながら此方を指差すキャロラインを見て吹き出してしまった。
仮面が取れると、思った以上に素直で良い子なようだ。


「友達になりませんか?」

「とも、だち……!?そ、そうね……今までアイカくらいしか親しく話したことなかったから嬉しいわ」

「!!」


(アイカ様……?確かルビーお姉様も)

その名前にゾワリと背筋が寒くなったような気がした。


「キャロライン王女殿下、あの……アイカ様って」

「あの子、とても親切よ……貴女とは考え方は違うみたいだけど」


キャロラインによればリロイとの関係やベルジェに対しての劣等感にずっと思い悩んでいた。
そんな時に優しく声をかけてくれて親切に色々と教えてくれたそうだ。
< 138 / 229 >

この作品をシェア

pagetop