婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
そんなルビーを止めるように、リロイから引き剥がそうとするが、接着剤でくっつけたように動かない。
そしてリロイもリロイでこういう扱いはキャロラインで慣れているらしく動じる事なく平然と答えている。


「そうだなぁ……パーティーに何人か護衛を頼むなんてどうかな?」

「是非、お願いいたします!!」

「……そこまでしなくても」

「でもまたジュリエットに何かあったらどうするの……っ?お願いしましょう?」

「ルビーお姉様……」


ルビーの気持ちはとても嬉しかったが、もう無関係なマルクルスとアイカが手を組んで何かをしてくるところなど、想像が出来なかった。


「それと今日此処に来たのは暇だったのもあったけど、ジュリエット嬢の色んな噂が回り始めたからだよ。事実でないとは分かってはいたんだけど、一応確認に来たんだ」

「え……?」


『ジュリエットの色んな噂』とは果たして何のことだろうか。
マルクルスと婚約を解消してからは、キャロライン達とドレスを選びに行った時以外、殆ど出掛けていない。
またマルクルス関係の話だろうかと思っていたが、思い出すのは数日前のアイカとのやり取りだ。
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