婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
暫く観察していると彼女はその眩い光で妹のジュリエットの盾代わりにになっていると気付いた。
何も知らずに無邪気に笑うジュリエットの顔が一番癪に触った。

そんな時、社交界で名を馳せていた一番上の姉が良いことを教えてくれた。
それは今の自分にとっては最高の助言となった。


「いい?アイカ……じっくりじっくりと追い詰めて最後には自分が笑いながら相手が朽ちていくのを見るの」

「お姉様、それってどういう事?」

「アイカは気に入らない奴はいる?嫌なことを言ってきたりとか、腹が立ったりとか……」

「うん……少しだけ」

「フフッ、オススメはね、その嫌いな奴の前でも笑って味方のフリをしながら機会を待つの……!」

「味方のふり……?」

「外からは固くて壊せなくても、中は案外脆いのよ……?まぁ、馬鹿と馬鹿が互いに潰しあってくれたらそれが一番楽だけど。自分の手が汚れなくて済むもの!その為には下準備も大切よ」

「…………」

「アイカにはまだ早かったかしら……ウフフ、ごめんなさいね」


姉の言葉を何度も繰り返しながら考えていた。

(良いことを思いついた……!まずは目障りな二人から排除しましょう。そして王女も引き摺り下ろしていけばいい)

そして自分が女王になればいい、と。

(わたくしが、全てを手に入れるのよ……!)
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