婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
隙を見つけてはルビーやベルジェに接触していたが、ルビーは無意識なのか偶々なのかは分からないが、ジュリエットに会わせようとはしなかった。
キャロラインもルビーも以前よりも良い方向に向かっているのは気付いていたが、それを相殺するように働きかけていた。

しかしルビーを使ってベルジェに近付けたのは大成功といえるだろう。
けれどベルジェの態度は他の令嬢達への対応と何も変わらない。
色々試して見るもののベルジェの気を引くことが出来ない。
だが、それで諦める訳にはいかなかった。

(わたくしがベルジェ殿下と結婚して、この国で一番になるのよ……!)

そんな時『ベルジェとジュリエットが一緒にパーティーに参加する』と聞いて驚いていた。

(嘘、でしょう……?まさかジュリエットが……!?)

キャロラインもリロイと共にカイネラ邸に通っていると、嬉しそうに報告してきた。
まさかこんな事になるとは思わずに呆然としていた。
しかし今はそれどころではない。

最近、ルビーがモイセスに積極的にアピールしている事を知って安心していた。
二人が結ばれないように邪魔をしつつ、ベルジェを引き剥がせたと喜んでいたのに……。
どうやってベルジェとジュリエットを引き剥がすか……情報を集めながら作戦を練っていると、カイネラ邸で偶々ジュリエットと接触する事が出来たのだが、そこでもまた予想外の事が起こる。

ジュリエットは『別人』になっていた。
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