婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
ついに良い感じにジュリエットが仕上がったと判断して、マルクルスに、そろそろではないかと提案した。
それはベルジェとルビーが顔合わせをする日だった。
二人の間を切り裂く為にジュリエットを使った。

欲に塗れて自分に自信があるマルクルスは、意気揚々と『本当はルビーが好きだ』と告白しに向かった。

(本当に馬鹿過ぎておかしいわ……頭が悪い男)

あとは待つだけで最高の結果が得られる。
そこで座って待っているだけでいい。

(わたくしの前から消えろ……!ルビー・カイネラ、ジュリエット・カイネラ!)

目障りな二人が相打ちになる。
そう思い、ドキドキと高鳴る胸を押さえていた。

それなのに……予想とは全く違うことが起こる。

なんとベルジェが間に入り、ジュリエットを庇い、マルクルスだけが裁かれたというものだった。

(どうして?あんなに追い詰められていたのに……!)

あの"ジュリエット"が、冷静にマルクルスに対して抗議出来るなんて予想外だった。

(おかしいわ……!わたくしの作戦は完璧だったのに)

それからジュリエットの状態を確認したくても、ベルジェがルビーに頻繁に会いに来る為、なかなか予定が合わせ辛くもどかしい日々が続いた。

はやる気持ちを押さえながらもカイネラ邸に向かった。
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