婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「ありがとう、リロイ!本当にお兄様と違って頼もしいわ」
キャロラインとリロイの仲睦まじい様子に自然と笑みが溢れる。
以前よりも柔らかい雰囲気になったキャロラインの可愛らしい笑みに令息達の頬が赤く染まる。
リロイが直ぐさま、ギロリと周囲を威嚇するように睨みつけると令息達は蜘蛛の子を散らすように去って行く。
「リロイ様、あの件はどうですか?」
「概ね順調なんだが……良い知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」
リロイらしい質問の仕方だと思いつつ「悪い知らせからお願いします」と答えた。
するとリロイはチラリとベルジェを見ながら口を開いた。
「……不確定要素が一つあるんだ」
「え……?」
「この事をベルジェに伝えられなかったんだよ。本当なら今朝、伝えられるはずだったんだけど……その前もリラ帝国の皇太子が朝から晩までベッタリだったから、ベルジェとコンタクトを取れなくて。手紙を送ろうかと思ったけど、皇太子の前で問題を晒すのも気が引けてね。証拠が残るのも微妙だし、誰かに見られるか分からない状況で動けなかったんだ」
「そうだったんですね……」
キャロラインとリロイの仲睦まじい様子に自然と笑みが溢れる。
以前よりも柔らかい雰囲気になったキャロラインの可愛らしい笑みに令息達の頬が赤く染まる。
リロイが直ぐさま、ギロリと周囲を威嚇するように睨みつけると令息達は蜘蛛の子を散らすように去って行く。
「リロイ様、あの件はどうですか?」
「概ね順調なんだが……良い知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」
リロイらしい質問の仕方だと思いつつ「悪い知らせからお願いします」と答えた。
するとリロイはチラリとベルジェを見ながら口を開いた。
「……不確定要素が一つあるんだ」
「え……?」
「この事をベルジェに伝えられなかったんだよ。本当なら今朝、伝えられるはずだったんだけど……その前もリラ帝国の皇太子が朝から晩までベッタリだったから、ベルジェとコンタクトを取れなくて。手紙を送ろうかと思ったけど、皇太子の前で問題を晒すのも気が引けてね。証拠が残るのも微妙だし、誰かに見られるか分からない状況で動けなかったんだ」
「そうだったんですね……」