婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「本当か……?ジュリエット嬢」

「はい!リロイ様は私を守ろうと精一杯、動いて下さいました」

「…………。分かった、疑ってすまない。リロイ」

「いや……でも問題はまだ残っているかもね」


リロイの視線はアイカの方へと向かう。
そしてアイカを睨みつけたベルジェは、咎めるように口を開いた。
アイカはベルジェの表情に大きく目を見開いた後に肩を揺らした。


「このタイミングで俺の前に現れて、ジュリエット嬢を悪く言うという事は…………君も一枚噛んでいるのか?」

「……ッ、あり得ませんわ!わたくしは只、ベルジェ殿下の力になろうと」

「ルビー嬢やジュリエット嬢とも仲が良く、キャロラインの一番の友人だというから今まで問わなかったが…………何故、毎回彼女達を咎めるような事をわざわざ言うのだ?」

「ち、違います!わたくしはそんな事は皆の為を思って……」

「……本当はずっと分かっていた」

「えぇ、そうね。ルビーの言う通りだわ」


ルビーとキャロラインがアイカの言葉を遮るように声を上げるとアイカはホッと胸を撫で下ろした。
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