婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
やはり『大丈夫』だと分かっていても、こんな状態のマルクルスと対峙するのは怖かったのだ。
ベルジェの背に手を回して、しがみ付くように胸に顔を寄せた。
(ベルジェ殿下は、いつも私を助けてくれる……)
マルクルスと言い争って逃げていた時もそうだった。
騒ぎを聞きつけて次々と人が集まってくる。
「無事で良かった……」
「ベルジェ殿下、あの!!ひゃ……!?」
ベルジェにマルクルスから離すように軽々と体を抱え上げられて、落ちないように急いで首に手を回す。
彼は必死なのだろうが、男らしい彼の一面に驚いていた。
そんな時、人混みを掻き分けながら現れたモイセスとルビー、リロイとキャロライン。
リロイは「あーあ」と言いながら額を押さえている。
どうやら作戦は見事に失敗してしまったようだ。
リロイの合図で部屋に隠れていた騎士達が姿を現す。
「これはバーズ家の……まさかリロイが!?」
「……騒ぎにならないように、動きたかったんだけどねぇ」
「ッ、ジュリエット嬢を危険に合わせるなど、許されることなどないぞ!?」
「ベルジェ殿下!リロイ様は悪くないわ……!」
明らかに声に怒りを孕んでいるベルジェと、苦笑いを浮かべながら肩をすくめるリロイを庇うように慌てて声を上げた。
作戦を知らないベルジェは、ジュリエットを囮に使ったと思っているのだろう。
ベルジェの背に手を回して、しがみ付くように胸に顔を寄せた。
(ベルジェ殿下は、いつも私を助けてくれる……)
マルクルスと言い争って逃げていた時もそうだった。
騒ぎを聞きつけて次々と人が集まってくる。
「無事で良かった……」
「ベルジェ殿下、あの!!ひゃ……!?」
ベルジェにマルクルスから離すように軽々と体を抱え上げられて、落ちないように急いで首に手を回す。
彼は必死なのだろうが、男らしい彼の一面に驚いていた。
そんな時、人混みを掻き分けながら現れたモイセスとルビー、リロイとキャロライン。
リロイは「あーあ」と言いながら額を押さえている。
どうやら作戦は見事に失敗してしまったようだ。
リロイの合図で部屋に隠れていた騎士達が姿を現す。
「これはバーズ家の……まさかリロイが!?」
「……騒ぎにならないように、動きたかったんだけどねぇ」
「ッ、ジュリエット嬢を危険に合わせるなど、許されることなどないぞ!?」
「ベルジェ殿下!リロイ様は悪くないわ……!」
明らかに声に怒りを孕んでいるベルジェと、苦笑いを浮かべながら肩をすくめるリロイを庇うように慌てて声を上げた。
作戦を知らないベルジェは、ジュリエットを囮に使ったと思っているのだろう。