婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
そして集まっていた先程の令嬢達も、その言葉を聞いてコソコソと眉を顰めながら話をしている。

しかしアイカは余裕の表情を崩さない。


「勘違いじゃないかしら?わたくしは二人のことを思ってやったつもりだったけど、やり方が間違っていたみたいね……ごめんなさい」


しおらしいアイカの姿を見て、キャロラインは「なんですって!?」と叫んだ。
ベルジェに下ろしてもらうように頼んだ後に、ルビーと共に怒りを露わにするキャロラインを懸命に押さえていた。
それを見兼ねてかリロイが前に出る。


「"ベルジェが好きなのは自分"だとジュリエット嬢の前で、言ったらしいじゃないか。それと、何人かの令嬢にも確認は取れているよ」

「さぁ……身に覚えがないわ」

「君は、何故そんな嘘をついて平然としているのかが分からないよ」

「皆様の気のせいじゃないかしら?わたくしは嘘なんてついていないもの」

「今だって君は彼を騙してジュリエット嬢に仕向けた。再びルビー嬢と仲直り出来ると適当な事を言って連れてきたのだろう?そして令嬢達にベルジェといる所を見せるつもりだった……違う?」
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