婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「お兄様がこっちに来たら、わたくしが目立たないでしょう!?」
「あっちに行って下さいませ!ただでさえお兄様目的の令嬢達が鬱陶しいのに!!」
「これ以上、公の場でわたくしに近付いたらお兄様と口を聞きませんわよ!?」
「わたくしは忙しいのッ!早く皆の所に戻ればいいじゃない!!」

昔は「お兄様、かっこいい」「お兄様、大好き」「お兄様とずっと一緒に居る!」と言ってくれていたのに、今はこんなにも避けられており悲しい気分だった。
しかし可愛い妹に何かあるのではと心配で心配で仕方ない。
昔のように仲良くなりたくて機会をうかがっているものの、全く上手くいかなかった。

ジュリエットとキャロラインの姿が重なって見えた。

近衛騎士であるモイセスの弟で昔からずっと一緒にいるバーズ公爵家のリロイとは腐れ縁で幼馴染であるが、その様子を見てはケラケラと笑っている。

そもそもリロイが悪戯してもキャロラインは怒らずに注意するだけなのに、ケーキやクッキーを持っていくと「お兄様は何も分かってない!!」と怒られるのは何故だろうか。

キャロラインのことを思い出しながらもルビーとジュリエットのやりとりを見ていた。
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